Amazonに出品した商品のリピート率(継続率)をざっくり計算する方法

EC販売の成功の鍵を握るのはリピート率(継続率)ですが、Amazonセラーセントラルはリピート率を表示する機能がありません。(2017年12月現在)

そのため、顧客別の継続率を調べるためには、セラーセントラルのデータを元に、エクセルなどを用い、自力で計算をする必要があります。

ここでは、Amazonのリピート率を(ざっくり)調べる方法をご紹介します。
なぜざっくりなのかというと、セラーセントラルからダウンロードできるAmazonの出荷データには顧客を特定する顧客IDがないため、郵便番号を顧客IDとしておおよその計算を行っているためです。

注意
※個人情報に当たるデータを操作するため、データの扱いにはくれぐれもご注意ください。

【ステップ0】どのデータを調べるか決める

リピート率といっても商品別、顧客別と切り方は複数通りあるため、
ここでは仮に「主力化粧品A」の過去3ヶ月のリピート率を調べる、としましょう。

【ステップ1】Amazonセラーセントラルからデータをダウンロードする

・AmazonSellerCentralにログイン

・レポート>フルフィルメントレポートを開く

・左のナビゲーションから「売上」の中の「出荷レポート」を開く(表示を拡大、をクリックしないと表示されない可能性あり)

MEMO
Amazonの出荷レポートは過去18か月間の期間までしか保持されません。

・ダウンロードタブをクリックし、レポート期間:日付と選択します。

・すると開始と終了の期間が表示されます。ダウンロードの日付の幅は最大一ヶ月
のため、調査を開始したい月から一ヶ月ずつレポートをリクエストしてください。今回は過去3ヶ月分のデータを使用するので、日付を指定して1ヶ月ずつ計3回ダウンロードします。

・txtデータで表示されますので、エクセルで開いてください。行と列を保持したま
ま開くことができます。

・このデータの「郵便番号」がユニークなIDのため、郵便番号を利用します。必要なデータは「出荷日」と「郵便番号」と「ASIN」の3点になります。(店舗の利用者の継続率を見たいだけの場合は「ASIN」は不要です。)

・計算しやすいように、「出荷日」と「郵便番号」と「ASIN」の3点のみ、新しいエクセルに貼り付けておくと良いでしょう。

ステップ2 Amazonのリピート購入率を計算する

ある商品のリピート率を算出する際に必要なデータは以下の3つです。
顧客ID(郵便番号)
受注日
商品ID(ASIN)

手順1:顧客ID昇順で並べ替える

データ全体を選択し、右上の並び替え>フィルターを選択してください。

次にフィルターの上にある「並び替え」をクリック。
ユーザー設定の並び替えを選択してください。

「ユーザー設定の並べ替え」「最優先されるキー」を「郵便番号(顧客ID)」がある列にします。

これで郵便番号順にデータがそろった状態になったと思います。
(同じ郵便番号に複数回発送した場合、データが縦にその回数分だけ並んでいると思います。)

続いて、左下のプラスボタンを押し、「次に優先されるキー」を「受注日」にします。

これにより、⑴まず顧客別(郵便番号別)に並び替えられ、その中でも⑵日付が古い順に並び替えられたと思います。

MEMO
※今回は簡単にざっくり計算するため郵便番号=顧客IDと仮定して計算していますが、実際は同じ郵便番号で異なる住所も含まれているため精度は100%ではありません。
MEMO
※精度を上げるためには「注文レポート」を使用してください。注文レポートはより細かい個人情報が含まれるため取り扱いには注意が必要です。また、データの保持期間が最大60日のため、長期で分析したい場合は「定期的な注文レポートの設定」をしておくことをお勧めします。

手順2:顧客別の累計購入回数を抽出する

手順1で並び替えが完了しているので、あとは集計するだけです。
A,B,C列が埋まっているので右のD列の2に次の式を入力してください
「=IF(C1<>C2,1,D1+1)」
この式は何を行っているかというと、郵便番号が続いている場合、次の行には+1した数を入力するというものです。

これにより、同じ郵便番号が2つ連続で続いている場合、二つ目の注文には2が入ります。3つ続いている場合、一つ目は1、二つめは2、三つめは3の数字がD列に入力されます。

式を入力したら、そのセルの右下で「+」マークが表示された時にダブルクリック。最下部まで計算が完了します。

手順3:累計購入回数をグラフにして完成

お疲れ様でした。ここまできたらあとは集計だけです。
D列には1回だけ注文されたもの、2〜注文されたものが並んでいると思います。

回数別に集計していきましょう。
空いているスペースなどに表を作り、=COUNTIF で集計します。
図では[=COUNTIF(D:D,<購入回数>)]として集計しています。

今回の例では上のようになりました。
1回注文した人が141人、2回目購入した人数が14人なので、2回目購入率は9.93%となります。化粧品と考えると、リピート率が最低でも20%は超えていたいので、現段階ではこの商品は改善の余地がある、という判断ができそうです。

memo
※リピート率の計算は、商品の消費サイクルに応じて集計期間を調節する必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。計算を簡単にするため手順が複雑になりましたが、行っていることはシンプルですので慣れてきたら自動化できるエクセルを作ると良いでしょう。

Amazonで商品別のリピート率を計算し、商品の改善のヒントが見つかるかもしれませんので、ぜひ活用してみてください。